【解剖生理学の初心者におすすめ】内臓と生活習慣病がわかる本

世の中おいしいものが多くて困りますよね。

好きなものを好きなように食べていたら生活習慣病まっしぐらです。

なんせ、おいしいものは脂っこいものだったり味が濃いものだったりが多いですもん。

内臓に悪いわけです。

はて、内臓に悪い?

そういえば、なんで脂っこいものや味が濃いものが内臓に悪いのでしょうか?

その答えはそれぞれの内臓の働きを知ることでわかります。

ということで、内臓の働きについて簡単にわかりやすく書かれた1冊をご紹介します。

この本でわかること
  • それぞれの内臓の働き
  • 健康診断からわかること
  • 悪い生活習慣で起こる病気の仕組み

ぼくたちが日々、意識しないでも働いてくれている内臓たち。

その頑張りを知ることで、生活習慣が変わるかもしれませんよ。

この記事では

  • 自律神経の働き
  • 栄養素の消化吸収をしている小腸の働き
  • 栄養を貯蔵する肝臓の働き

この3つのことについて、みていきたいと思います。

坂井建雄
順天堂大学保険医療学部特任教授。日本医史学会理事長。著書に『プロメテウス解剖学アトラス』(監訳)など多数。

意識しなくても内臓が働いてくれる理由

心臓を止めようと意識しても止められないし、食べ物を食べたから胃を働かせようと思わなくても気づいたら消化されています。

このように意識しなくても、内臓がちゃんと働いてくれるのは自律神経が働いているからです。

背骨の中には脊髄という神経が通っていて、そこからそれぞれの内臓につながっているのが自律神経というもの。

自律神経は交感神経と副交感神経があり、活発に活動させたりリラックスさせたり、うまい具合にコントロールしてくれています。

お灸さん
ストレスで胃が痛くなるのは、自律神経によってコントロールされていたからなんですね。

ちなみに鍼灸やマッサージなどで内臓の調子も良くなったりするのは、自律神経を介しているからです。

リキヤ
体性内臓反射なんていいます。
補足自律神経と内臓は直接つながっているわけではありません。神経伝達物質と呼ばれるものを介して指令を送り、それぞれの内臓を働かせています。

栄養を吸収する場所

食べた物の栄養を消化し、吸収してくれる場所が小腸です。

胃でも食べ物を分解するのですが、小腸では吸収しやすいようにさらに細かくし、ドロドロにします。

また、小腸は拡げるとテニスコート一面分といわれる面積があり、その広さで栄養を効率的に吸収します。

お灸さん
でも、バイキンなんかも吸収しちゃうのでは?

ご安心ください、その点に関してもちゃんと対策がとられています。

外界と接する部分であるため、異物の体内への混入を防ぐために、小腸には全体の7割という多くの免疫細胞が集まっています。

パイエル板と呼ばれるリンパの集まりもあり、バイキンなんかが侵入してきていないか、しっかりとチェックしています。

ほんと、体はうまい具合にできていますよね。

補足腸内フローラと呼ばれるたくさんの腸内細菌は主に大腸に住んでいます。また、小腸内の細菌の増えすぎでお腹が痛くなるSIBOというものもあります。

栄養の貯蔵庫

小腸などから吸収されたものはそのまま各細胞に運ばれるわけではなく、肝臓に運ばれます。

リキヤ
この肝臓の働きがまた多彩。
肝臓の主な働き
  • 運ばれた栄養を体に使いやすいように変える
  • 有害物質の解毒
  • 再利用できないものを胆汁として排泄する
  • 栄養の保管

変換、解毒、排泄、保管とたくさんの働きをしている肝臓。

どおりで内臓の中で1番大きなわけです。

そんな、消化器系の長でもある部分が弱ってしまうと大変です。

脂っこい物や味の濃い物の食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎなんかは肝臓に負担をかけてしまいます。

肝臓が弱ると疲れが抜けなくなったり食欲が低下したり、さまざまな症状の原因にもなります。

何をどれくらい食べるのかは自分の意志でコントロールできる部分なので、肝臓に負担をかけすぎない食生活を心がけたいですね。

『はたらく内臓』を読んでみて

分厚い解剖生理学の専門書ほどではありませんが、一般向けの本にしては詳細に書かれていると感じました。

ぼくらのようなセラピストにもいい復習になりますし、鍼灸など専門学校の1年生の人とかにもピッタリです。

リキヤ
とてもイラストがわかりやすい。

解剖生理学の本って一般向けの本でもイラストがわかりにくかったり、やけにリアルだったりするのですが、『はたらく内臓』はちょっとポップに書かれています。

このイラストの部分って結構重要で、慣れないうちはあまりに細かいと萎えます。

ぼくも専門学校1年生の頃「えー、これを覚えるのかぁ・・」なんてチョモランマを見るような感覚で解剖生理学の教科書を眺めていました。

『はたらく内臓』で全体的な内臓の働きを把握したあとに教科書をみると、イメージしやすくて頭に入りやすいかと思います。

おわりに

それぞれの内臓の働きもわかりやすくて良いのですが、さらに役立つのが『はたらく内臓』の後半で書かれている「健康診断からわかること」です。

基準値や異常値だけでなく、どういう理由で数値が上がったり下がったりするのか、イラストを使ってイメージしやすいように書かれています。

A5サイズの小さい本なので、ちょっとした見直しにもオススメです。

こんな人にオススメ
  • 健康診断の内容を知りたい人
  • 生活習慣が気になる人
  • セラピスト
  • 鍼灸師などの専門学校の1年生