
そういえば、肘を耳くらいの高さまで上げたのはいつだろう・・
リモートワークの普及で驚くほど動かなくなった現代人。
思い返してみたら手をあげる機会が電車のつり革をつかまるときくらい、なんてこともあるのではないでしょうか?

- 疲れが抜けない
- 肩がこる
- 眠りが浅い
よくあるこれらの症状、姿勢が悪いとか自律神経が乱れているとか原因は色々と考えられます。
しかし、その状態を作り出している原因が脳にありました。
今回ご紹介する本は、脳のエラーを修正し疲れない体へと導いてくれる整体師泣かせの本です。
- なぜ疲れるのか
- 脳と体の関係
- 自分の体の現状
- 脳のエラーの修正方法
この記事では『疲れない体を脳からつくるボディハック』の中から
- 疲れる原因
- 改善するために必要な要素
この2つをピックアップして紹介します。
鈴木孝佳
パーソナルトレーナー。会員制ジム ビーストイック代表トレーナー・CTO。脳科学・運動科学・解剖学・生理学・栄養学に基づいた身体機能改善の提案を行っている。Twitterで紹介した1分間のトレーニングが10万RT、48万いいねを獲得し、話題を呼ぶ。
目次
脳のエラーが疲れを生む
疲れる原因としてよくいわれるのが自律神経の乱れ。
交感神経が優位の状態が続いてしまい副交感神経との切り替えにエラーが生じる、というものです。

交感神経が優位の状態が続くと筋肉は緊張状態で、頭はフル回転、呼吸も浅く夜は眠れないなんて状態になってしまいます。
力を抜こうと思ってもうまく抜けない。
なんでこんなことが起きるのかというと、刺激の偏りによって脳にエラーが生じているからです。
偏り放題の現代人
脳にエラーがなく、疲れにくい体になるためには細胞の状態を整える必要があります。
細胞がうまく機能するためには
- 酸素(呼吸)
- 刺激(体への入力)
- 栄養
この3つを最適化すること。
どうでしょう、現代人はどれも偏っていると思いませんか?

●酸素吸いすぎ現代人
『疲れない体を脳からつくるボディハック』で理想の呼吸は1分間に10回以下とされています。

もし苦しいと感じたら、二酸化炭素と酸素のバランスが崩れているかもしれません。
体に取り込まれた酸素はヘモグロビンによって運ばれるのですが、ヘモグロビンから酸素を切り離して細胞に酸素をお届けできる形にするのが二酸化炭素です。

つまり、二酸化炭素がないと酸素は体の隅々までお届けされません。
酸素を吸いすぎて酸素不足になるなんて、体の仕組みは不思議ですね。
●座りすぎ現代人
1日中、座ってパソコン作業。
体は動かしていないはずなのに夜はクタクタ。
このような状態になる原因は刺激に偏りがあるからです。
目からの刺激やパソコンのタイピングで指は少し動かしますが、それ以外はどうでしょう?
ほとんど動かさないですよね。
我々の頭の中には体の地図「ボディマップ」と呼ばれるものがあるのですが、動かないでいると感覚が薄れ、ボディマップがぼやけてきてしまいます。
このような理由から、久しぶりに運動してみたら体が思うように動かなかった、という現象が起こります。
●情報多すぎ現代人
テレビをつければニュースが目に入り、電車に乗れば広告が目に入り、スマホを開けばたくさんの人が色々な意見を発信している。
気づけば朝起きてから寝るまで、ずっと情報を目にしています。
過剰な目からのインプットにより脳はパンク状態になり、寝ても疲れが抜けないなんていう状態になってしまいます。

改善するために必要なこと
感覚システムへの刺激が乏しい生活を続けていると、ボディスキーマは弱り、脳と体のパフォーマンスが悪化してしまいます。そのために、感覚システムの土台である表在感覚・前庭感覚・深部感覚を鍛える最高の”脳トレ”である運動が重要なのです。
ボディスキーマというのは自分の体が今どこでどうなっているのか、姿勢はどうなっているのかということを頭の中で把握するシステムです。
ボディスキーマが弱るとパフォーマンスが低下する、つまり疲れやすい体になってしまいます。
システムを改善してくためには、体に正しい使い方の刺激を入れるということが必要です。
その具体的な刺激の入れ方は『疲れない体を脳からつくるボディハック』をご覧ください。
『疲れない体を脳からつくるボディハック』を読んでみて
僕が以前からインスタでセルフケアの方法を参考にしていた鈴木孝佳先生。
その先生がどのような考えを持って治療をしているのか、この本を通して知ることができました。
僕は鍼灸マッサージ師として施術を行なっていますが、根本的な改善を目指すのであれば日常の癖を修正していく必要があります。
整体では日常の癖を修正することは難しいです。
『疲れない体を脳からつくるボディハック』では整体では補えない、日常の癖の修正方法が満載です。
是非、この本で紹介されているエクササイズを続けてみてください。
おわりに
整体で動きやすい体を作ることは大切です。
その上で日常の癖を修正していけば痛みが出ない、疲れにくい体を手に入れることができます。

- 整体に行っても元に戻る人
- 姿勢が気になる人
- 疲れやすい人
- デスクワーカー